韓国では新型コロナウイルスの新規感染者数が初めて３０００人を超え、２日連続で過去最多を更新しました。連休で人の移動が増えていたことから、今後、さらに感染者数が増加する可能性もあり、政府が警戒を呼びかけています。

韓国の保健当局が２５日に発表した新規感染者数は３２７３人で、過去最多だった前日２４日からさらに８００人以上、増えました。新規感染者数が３０００人を超えるのは、２０２０年１月に韓国で初めての感染者が確認されて以来、初めてのことです。

韓国では、７月上旬以降、新規感染者が連日１０００人を超え“第４波”が続いていて、収束のメドは見えていません。これまで感染者はソウルを含む首都圏に集中していましたが、非首都圏での感染者数の比率が３割近くまで増え、全国に拡散する傾向が強まっています。

韓国では１８日から２２日まで日本のお盆にあたる秋夕（チュソク）の連休で、帰省や旅行に行くなど人々の移動が増えていました。そのため、来週にかけて感染者数がさらに増加する可能性もあり、政府は防疫対策の徹底を呼びかけるなど警戒を強めています。