×

拷問告発弁護士妻 人権侵害やめるよう訴え

2021年9月26日 19:51

中国で人権派弁護士の男性が警察の取り調べで拷問を受けたと訴える動画をSNSに投稿した後に逮捕・送検されました。男性の妻は26日、警察を訪れ、人権侵害をやめるよう訴えました。

北京市内の警察当局を訪れたのは、人権派弁護士の常イ平さんの妻・陳紫娟さんです。夫の常さん2019年12月に人権派の集会に参加した後、拘束されました。その後、取り調べで拷問を受けたなどと訴える動画をSNSに投稿すると、国家の転覆をはかった罪で逮捕・送検されました。

妻の陳さんは26日、警察の当局者に夫への拷問などの人権侵害をやめるよう訴えましたが、警察側は「担当部門に伝える」と述べるだけだったということです。

常イ平弁護士の妻・陳紫娟さん「とてもがっかりしています。警察関連の行政トップの部門に訴えているのに、彼らは何もできないと」

中国では習近平政権の下で人権派の弁護士などへの弾圧が強まっており、国家転覆容疑などを名目に突然拘束される事件が相次いでいます。