×

化学賞「不斉有機触媒の開発」米独の研究者

2021年10月6日 20:02

今年のノーベル化学賞の受賞者が発表され、ドイツとアメリカの研究者2人の受賞が決まりました。2年ぶりの日本の化学賞受賞はなりませんでした。

受賞が決まったのは、ドイツ・マックスプランク研究所のベンジャミン・リスト教授とアメリカ・プリンストン大学のデイビッド・マクミラン教授の2人です。選考に当たったスウェーデンの王立科学アカデミーは、「不斉有機触媒の開発」で功績をあげたことを受賞理由にあげています。

触媒とは化学反応を促進させるもので、これまで金属と酵素が利用されていましたが、2人は、新たに3番目となる不斉有機触媒の開発に貢献しました。これにより、新たな医薬品などを環境に優しく、より効率的に作り出せるようになったとしています。

2019年の旭化成名誉フェロー・吉野彰さん以来となる日本の化学賞受賞はなりませんでした。

授賞式は、12月にスウェーデンで開かれますが、新型コロナウイルスの影響で受賞者は去年と同様、それぞれの国でメダルや賞状を受けとることになります。