カナダでは飛行機や列車の利用者にもワクチンの接種が義務付けられることになりました。また、連邦政府職員については、接種証明の提示に従わない場合、給料の支払いがなくなるということです。海外での新型コロナウイルスをめぐる最新の動きです。

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１６０万人以上が感染したカナダ。６日、トルドー首相は。

カナダ・トルドー首相「飛行機と列車の１２歳以上の乗客は１０月末までに接種完了を義務付ける」

今月３０日以降、飛行機や列車を利用する全ての旅客にワクチン接種の完了を義務付けると発表しました。

地元メディアによりますと、接種の完了とは、２回目の接種後、２週間以上が経過した状態で、来月３０日までは「短い移行期間」として検査の陰性証明も認められるということです。

また、全ての連邦政府職員は、今月２９日までに接種証明の提示を求められ、従わない場合は、給料を支払わないとしています。

カナダ・トルドー首相「接種すれば安全になる自由がある。あなたの子供も安全だ。好きなことが再び出来るようになる」

トルドー首相は、接種義務化などを公約に掲げ、先月の総選挙に勝利していました。カナダでは国民のおよそ７２％が接種を完了しています。


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各国でワクチン接種が加速する中、９０万人以上が感染したキューバでは。

米州保健機関・キューバ代表「１２月までに国民の９０～９５％に　接種を完了したい」

ロイター通信によりますと、１２月までに国民の９割の接種完了を目指しているということです。キューバでは、ＷＨＯ（＝世界保健機関）の承認を受けていない国産のワクチンを使用。２歳以上を対象に接種を進めています。

キューバでは、およそ８４％が少なくとも１回の接種を済ませ、およそ４６％が接種を完了しています。


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これまでにおよそ３８万人が感染し、再び感染が拡大している南米のベネズエラ。

激しい物価上昇に加え、公的医療制度が崩壊しているため。

自分と母が感染した学生「（母が）あるクリニックで約４時間の酸素療法を行いました。酸素を供給するだけで、費用は５００ドル（約５万６０００円）でした」

ロイター通信によりますと、こちらの学生は、自分と母親の医療費に労働者の平均月給の１０倍以上の金額を請求されたといいます。

こちらの女性は、今年８月に父親が感染。

父親が感染した女性「私たちはできる限りのことをしました。しかし、クリニックでの集中治療は１日で３０００ドル（約３３万円）。誰が我慢できるというの？」

高騰した医療費をまかなうため、感染した人たちは、ＳＮＳやクラウドファンディングで、資金援助を求めているということです。

ベネズエラでは、ワクチン接種が進んでおらず、接種完了は国民のおよそ２１％にとどまっています。


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２０００万人以上が感染し、６０万人近くが亡くなったブラジルでは、犠牲者を悼みたくさんの風車が飾られました。

ロイター通信によりますと、主催者は感染拡大で葬儀を行うこともままならない状況のため、遺族にお別れの場を作ったということです。

ブラジルでは、感染は減少傾向にありますが、５日の新規感染者は２万人を超えています。

世界では２億３０００万人以上が感染し、４８０万人以上が死亡。

ワクチン接種を完了した割合は、ポルトガルがおよそ８５％、日本はおよそ６３％、アメリカはおよそ５５％、世界全体ではおよそ３４％となっています。