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米テキサス“中絶禁止法”執行継続を認める

2021年10月10日 11:24

アメリカ南部テキサス州で一時差し止められた人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する法律について、連邦控訴裁判所は8日、差し止めを解除し、法律の執行の継続を認めました。

この法律は、妊娠6週目ごろ、胎児の心拍が確認されたあとの人工妊娠中絶を禁止するもので、先月1日に発効し、その後、バイデン政権が、差し止めなどを求めてテキサス州を提訴していました。

テキサス州の連邦地裁は今月6日、法律は違憲だとするバイデン政権の主張を認め、テキサス州に対し、法律の一時差し止めを命じました。

しかし、テキサス州はこれを不服として控訴し、申し立てを受けた連邦控訴裁判所は8日、法律の執行の継続を認めました。

アメリカメディアによると、地裁の差し止め命令をうけ、州内の一部の病院では中絶処置を再開していましたが、2日で判断が覆った形です。

今回法律の執行を認めた控訴裁判所は、アメリカ国内でも最も保守的な裁判所として知られています。