ロシア大統領選、投票始まる プーチン氏の当選確実視される中、ナワリヌイ氏の支持者らは…
ロシアで大統領選挙の投票が始まりました。プーチン大統領の5回目の当選が確実視される中、首都モスクワから最新情報をお伝えします。
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モスクワの中心部にある学校の投票所では朝早い時間帯は出勤前に投票する有権者の姿がみられましたが、今は午前11時をまわり、人の姿はまばらです。
プーチン政権は、今回から投票期間を3日間に増やしただけでなく、投票しやすいようにオンラインによる電子投票も導入しました。投票率をあげることで自らの票も上乗せするシナリオを描いているとみられます。
独立系の選挙監視団体には、「職場で電子投票による投票を強制されている」などの声が相次いで寄せられています。また、投票データが操作されたとしても調べる術がないとの指摘もでています。
プーチン大統領が勝つことが確実視されているこの選挙を、人々はどう受け止めているのか。
話を聞いた年配の有権者は、プーチン大統領に入れたという人々がほとんどです。ただ、若い世代では表だって言わないものの不満はくすぶっています。
注目すべきは17日の動き、ナワリヌイ氏の支持者らが呼びかけている反プーチン運動です。これは、皆で正午に一斉に投票に行き、プーチン政権に抵抗する意志を内外に示すというものです。
ロシア検察庁がこうした運動に参加すれば処罰すると警告しているので、このせめぎあいがどうなるのかが、今回の選挙のポイントといえます。