3か月ぶりのプロ野球“有観客”試合 韓国
19日、韓国で3か月ぶりに観客を入れてプロ野球の試合が行われました。ワクチン接種の完了などが必要で、声援をおくることはできませんが、ファンからは喜びの声が聞かれました。海外での新型コロナをめぐる最新の動きです。
■韓国
34万人以上が新型コロナウイルスに感染した韓国。
19日、ソウル市内のスタジアムはプロ野球ファンの熱気に包まれていました。
7月にリーグ戦が一時中断され、その後も無観客試合が続きましたが、19日、久々に観客を入れた試合が行われたのです。
今回、スタジアムに来た観客はスマートフォンでワクチン接種証明を提示。そして、体温が高くなると色が変わる特殊なステッカーを貼らないと入場することができません。
ワクチン接種を完了した人の割合が66.7%となっている韓国。
当局は段階的な緩和を進めていて、先週からソウルを含む首都圏などでも、ワクチン接種完了者に限って屋外競技場は定員の30%、室内は20%まで入場が可能となりました。
3か月ぶりとなる有観客試合を見に来たファンは…
観戦した野球ファン
「本当に待ちに待っていました。とてもうれしいです」
観戦した野球ファン
「本当に(ワクチンを)打って良かったなと肌で感じています。野球場に入場できてうれしく思います」
19日は、無観客試合の時にはなかったファウルボールに注意を呼びかける電光掲示も復活しました。
ただ、声をあげて応援することや飲食することは依然として禁止されているということです。
■イギリス
7月に全面的に規制を解除したイギリスでは今、感染が再拡大。(感染者 858万1288人 死者 13万9265人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
1日の新規感染者は7日連続で4万人を超え、死者数もワクチン接種が普及する前と同じ水準に達しています。(19日 1日の新規感染者数 4万3738人 1日の死者数 223人)
ロックダウン再開も懸念される中、ロンドンで19日、格差などを担当する閣僚のマイケル・ゴーブ氏が市民に取り囲まれました。
「ミスター・ゴーブ!違法なロックダウン押しつけをどう正当化するんだ!」
ドリンクを持って歩いていたところ、突然、ロックダウンに反対する人たちが押しかけてきたため、警察官が止めに入りました。
ゴーブ氏はその後ツイッターに「警察の素早い対応に感謝します」と投稿。
BBCによりますと、ジョンソン首相は閣議の中で「厳しい冬に直面するだろう」と述べたということです。
■アメリカ
4500万人以上が感染したアメリカ。(感染者 4513万9100人 死者 72万8296人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
16日、殉職した警察官の追悼式典ではバイデン大統領やジル夫人をはじめ、皆マスクをせずに会話しています。
その会場で大統領夫妻のすぐそばにいたのがマヨルカス国土安全保障長官です。
アメリカメディアによりますと、式典の3日後の19日朝、新型コロナウイルスの検査を受けたところ、陽性だったということです。
南米・コロンビアへの訪問を控え、出国前の検査で陽性が判明、ワクチンは接種済みでした。
すでに3度目の接種も終えているバイデン大統領。ホワイトハウスは、大統領夫妻は濃厚接触者にはあたらないとしています。
■ロシア
800万人以上が感染し、感染状況が過去最悪となっているロシア。(感染者 809万4825人 死者 22万6353人 露コロナウイルス対策本部 20日時点)
20日に発表された1日の死者数は1028人で、過去最多を更新しました。
19日に行われた政府の会議では、ゴリコワ副首相から対策の提案がありました。
ロシア ゴリコワ副首相
「大統領に(非労働日を)導入することを提案する」
ロシア全土で、10月30日から11月7日までの9日間を“非労働日”とするよう求めました。
ロシア政府は感染の拡大に歯止めをかける対応に追われています。
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世界ではこれまでに2億4160万人以上が感染。491万人以上が死亡しています。(感染者 2億4160万7788人 死者 491万4205人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
ワクチン接種を完了した人の割合は日本は68%、イギリスは66.5%、ロシアは32.4%。世界全体では36.3%となっています。