王毅外相「アフガン国民の財産を早期に返還すべき」タリバン制裁のアメリカなど牽制 中国で“アフガン情勢”外相会議
アフガニスタン情勢をめぐる周辺国の外相会議が中国・安徽省で行われ、王毅外相はこの中で「制裁や圧力に反対する」と述べ、イスラム主義勢力タリバンへの制裁を続けるアメリカなどを牽制しました。
中国政府によりますと、王毅外相は31日、アフガニスタン情勢に関する周辺国との会議を開き、ロシアやパキスタンなど6か国の外相などが出席しました。
王毅外相は会議の「総括」として、「制裁と圧力、そして人道支援の政治問題化に反対する」と述べ、アフガンで政権を掌握したタリバンへの経済制裁を続けるアメリカなどの対応を批判しました。その上で、「アメリカなどはアフガン国民の財産を早期に返還すべきだ」と述べ、アメリカによる海外資産凍結などの制裁措置を早く解除すべきだと主張しました。
また、王毅外相はこれとは別に開いた会合で、アメリカとロシア、パキスタンの特別代表らともアフガン情勢について協議し、この場でもアメリカに対し制裁に反対する考えを直接伝えました。