アフガン女子中等教育再開が一転取りやめに「泣きながら家に戻った」
アフガニスタンで暫定政権を樹立したタリバンは、23日から女子の中等教育を再開するとしていましたが、当日に一転して取りやめました。学校に登校したもののすぐに追い返されたという女子生徒が取材に応じ、「何も言えず、何もできず、泣きながら家に戻った」と心境を語りました。
イスラム主義勢力タリバンは、去年8月にアフガンで実権を握って以降、日本の中学・高校にあたる中等教育において、女子の通学を認めてきませんでした。
国際社会から懸念の声が上がる中、タリバン暫定政権は新年度の開始となる23日から中等教育における女子の通学を認めるとしていましたが、当日、一転して取りやめました。イスラム法などに従った制服のデザインが規定されるまで、登校は認められないとしています。
23日に学校に登校したもののすぐに追い返されたという16歳の女子生徒は取材に対し、「朝7時ごろ家を出て、学校に到着すると、警備員から、『帰れ』と言われ、校内に入ることができなかった」「とても悔しいが、何も言えず、何もできず、みんなで泣きながら家に帰った」と話しました。
「以前は学校に行くのが楽しくて、クラスメートと遊んだり、一緒に勉強したりして、幸せな時間を過ごしていた」とした上で、「学校に行ったのに、ドアを閉ざされてしまい、希望を失った」と心境を語りました。
※写真:学校から追い返された女子生徒