“登山界の最高の栄誉”に山野井泰史さん
“登山界の最高の栄誉”と言われ、優れた登山家に贈られる国際的なピオレドール賞の生涯功労賞に日本の山野井泰史さんが選ばれました。
ピオレドール賞の生涯功労賞は長年にわたり登山界で活躍し、その実績と精神が次世代のクライマーに大きな影響を与えた人に贈られるもので、山野井さんは日本人として初めて選ばれました。
山野井さんは、ヒマラヤなどの高所で岩壁や氷壁をよじ登るアルパインクライマーとして活躍し、一人で山頂をめざすソロのスタイルで世界の難所を制覇してきました。
2002年、ヒマラヤのギャチュン・カン北壁に登頂した際、凍傷で手と足の指をあわせて10本失いましたが、その後も精力的に登り続けています。
フランスのピオレドール事務局は選考理由について、山野井さんのクライミングは、「創造性と献身性、そして立ち直る力を示し、若い世代が現代のアルパインスタイルで活躍する道をひらいた」として、影響力を高く評価しました。