英・ジョンソン首相が辞意表明 一連の“不祥事”は言及せず
相次ぐ不祥事で退陣を求める声が強まっていたイギリスのジョンソン首相は7日、声明を発表し、辞任する意向を表明しました。しかし、辞任の引き金となった不祥事をめぐっては、言及はありませんでした。
ジョンソン首相は7日、聴衆からブーイングを浴びながら首相官邸前で声明を読み上げ、「新たな首相を選ぶべきだという保守党の意思が明らかになった」などとして、正式に辞任を表明しました。
声明の中でジョンソン首相は、イギリスのEU離脱やコロナ対策など、自ら主導して進めた政策を「偉業」として強調しました。ただ、辞任の意向表明につながった政権で相次いだ不祥事をめぐっては、言及などはありませんでした。
今後は、イギリスの与党である保守党の党首選を経て新たな首相が誕生する予定で、ジョンソン氏はそれまで暫定的に首相を続けることになります。
地元メディアでは、次期首相候補としてトラス外相やウォレス国防相などの名前があがっています。