バイデン大統領“原油増産”に期待 サウジ・ムハンマド皇太子と会談
サウジアラビアを訪問しているバイデン大統領は15日、事実上の最高権力者、ムハンマド皇太子と会談しました。会談後、バイデン氏は、原油の増産を念頭に、「数週間以内の追加措置を期待している」と述べました。
会談前、ムハンマド皇太子は、玄関口までバイデン氏を出迎え、拳を突きあわせてあいさつを交わすなど、友好ムードを演出しました。
バイデン氏によりますと、会談では、「世界経済を支えるためのエネルギー安全保障や適切な原油の供給について、良い議論ができた」としています。
会談後には、アメリカ国内でも深刻なガソリン価格の高騰を抑えるため、産油国サウジの原油の増産に強い期待感を示しました。
バイデン大統領「サウジとは緊急性を共有した。本日の議論を踏まえて、数週間以内に追加措置が取られることを期待している」
一方、会談でバイデン氏は、ムハンマド皇太子が関与したとされるジャーナリストの殺害事件についても問いただしたとしています。
ムハンマド氏は「自分に個人的に責任はない」と述べ、関与を否定したということです。
さらにバイデン氏は、「政権批判への抑圧は、他の国では人権侵害にあたる」と伝えたことも明らかにしています。