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妥協…温室効果ガス実質ゼロ“今世紀半ば”

2021年11月1日 17:22

G20(=20か国と地域)の首脳らによる会議は、温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」とする時期を「今世紀半ばごろ」とすることなどを盛り込んだ首脳宣言を採択し、閉幕しました。

G20の首脳宣言では、最大の焦点だった温室効果ガス排出を「実質ゼロ」とする時期について具体的な年は示さず、「今世紀半ばごろ」と書き込まれました。日本や欧米各国などは「2050年」を目指しましたが、中国とロシアが「2060年」を譲らず妥協した形です。

一方、イギリスでは気候変動問題を話し合う国連の会議「COP26」が始まりました。議長は「温暖化の赤信号が点滅している」と危機感を強調。世界の気温の上昇を「1.5℃」に抑えるため、各国が温室効果ガスの削減目標をどこまで引き上げられるかが焦点です。