「COP26」開幕 立場の違い浮き彫りに
気候変動問題を話し合う国連の会議「COP26」は、1日から首脳級会合が始まりました。温室効果ガス削減をめぐり、欧米諸国と、中国やインドとの間で立場の違いが浮き彫りとなっています。
今回のCOPでは欧米諸国などが2050年の温室効果ガス排出「実質ゼロ」を掲げ、各国に削減目標の引き上げを求める見通しです。
こうした中、世界3位の二酸化炭素排出国であるインドのモディ首相は1日、「人口の割合で見れば排出量は多くない」と強調したうえで、「実質ゼロ」の達成は20年遅くなるとの見通しを示しました。
また最大の排出国で2060年の「実質ゼロ」を目指す中国は、習近平国家主席が欠席し、書簡を寄せるにとどまりました。習主席はこの中で「国の状況に基づきできることをすべき」と主張し、削減目標の前倒しには応じない姿勢を示しています。
2日には日本の演説も予定されていて、岸田総理大臣は午前6時に日本を出発します。