“前哨戦”米バージニア州知事選は大接戦
来年のアメリカ中間選挙の前哨戦となる南部バージニア州知事選挙が2日、投開票日を迎えました。トランプ前大統領と距離を置く戦略の共和党候補が、民主党候補を激しく追い上げ、結果が注目されています。
共和党のヤンキン候補は、トランプ前大統領と距離を置く、いわゆる「トランプ隠し」の選挙戦を展開。
一方、民主党・マコーリフ候補の陣営は、ヤンキン候補とトランプ氏を執拗に結びつけて批判するなど、トランプ前大統領が選挙戦の「陰の主役」となっています。民主党はバイデン大統領やオバマ元大統領らが応援に入り、総力戦を展開しました。
最新の支持率の平均では、序盤大きなリードを許していた共和党のヤンキン候補が逆転しています。
「トランプ隠し」の戦略が、無党派層の支持獲得につながっているほか、バイデン大統領がアフガン撤退の混乱などで支持率を下げる中、重要法案が民主党の内部対立で成立しない状況が続いていることも影響したとみられています。
ヤンキン候補が勝利すれば、来年の中間選挙に向けて、トランプ氏の影響力が強く残る共和党が勢いづくことになり、結果が注目されています。