中国共産党 「歴史決議」40年ぶりに採択
中国共産党は11日、党の歴史を総括する「歴史決議」を40年ぶりに採択しました。習近平国家主席の業績を強く強調する内容となっており、来年の3期目続投に向けた布石にする狙いがあります。
国営新華社通信によりますと、中国共産党は11日、党の重要会議「六中全会」で、創立100周年を迎えた党の歴史を総括する「歴史決議」を採択しました。
新華社通信が伝えた決議の要旨では、1921年に創立した共産党100年の歴史の中で建国の指導者、毛沢東氏を超える分量で現指導者、習近平国家主席の業績を紹介しています。
習主席については、香港の国家安全維持法の制定や腐敗防止などを業績として挙げた上で、「中国の国際的な影響力を大幅に強化した」と評価しました。
これまでに「歴史決議」が採択されたのは、毛沢東氏と改革開放を主導したトウ小平氏の時代の2回のみです。習主席を歴史的指導者と位置づけることで、権威をさらに高める狙いがあります。
六中全会ではまた、「次の100年の目標に向けて進む重要な会」として、来年後半に共産党大会を開くことを決めました。今回の歴史決議を合わせ、習主席の3期目続投が既定路線となりつつあります。
※トウ小平氏のトウは「登」に「おおざと」