習主席、“核交渉”めぐりイラン支持示す
中国の習近平国家主席は、イランのライシ大統領と電話会談し、核交渉をめぐるイランの主張を支持する姿勢を示しました。アメリカと対立するイランとの関係強化をアピールすることでバイデン政権をゆさぶる狙いがありそうです。
中国国営メディアによりますと、習主席は18日、今月3日に就任したイランのライシ新大統領と電話会談を行いました。習主席はこの中で、イランの核問題をめぐり「イランの合理的な要求を支持する」と述べました。また「イランが外部からの干渉に反対することを断固支持する」と述べ、アメリカと対立するイランを後押ししていく考えを示しました。
中国側によると、ライシ大統領も「覇権主義や内政干渉に行動で対抗することを望む」と述べたということで、アメリカに対する共闘で足並みをそろえた形です。
中国はアフガニスタン情勢をめぐってもロシアやイランなどアメリカと距離を置く国々と共に積極的に関与する姿勢を示すなど、外交攻勢を活発化させています。