中国・習主席演説 貧困脱却など実績強調
中国・北京では、共産党創立100周年の記念式典が行われ、習近平国家主席は演説で貧困脱却などの実績を強調しました。
式典では、戦闘機やヘリを使ったパフォーマンスが行われたほか、集まった7万人以上の市民はマスクを着用せず、新型コロナを抑え込んだと内外にアピールしました。
習主席は演説で、「中国共産党がなければ民族の偉大な復興はなかった」とした上で、貧困脱却という自らの実績を強調しました。
習近平国家主席「中華の大地に全面的な小康社会(ややゆとりのある社会)を建設し、歴史的な貧困問題を解決した」
一方、台湾について「祖国の完全統一の実現は党の歴史的任務だ」と強調したほか、アメリカなどを念頭に「いかなる外部勢力も我々をいじめ圧迫することを妄想すれば、必ず悲惨な失敗となる」と強硬姿勢を示しています。
少子高齢化や経済格差の拡大など多くの課題を抱える中、習主席としては成果をアピールすることで、長期政権に向けて求心力を高めたい狙いがあるとみられます。