×

長期政権へ布石 習氏の業績強調し歴史決議

2021年11月12日 0:14

中国共産党は11日、党の歴史を総括する「歴史決議」を40年ぶりに採択しました。決議をめぐっては、歴代の指導者の中で習近平国家主席の業績が特に強調されており、長期政権に踏み出す布石とする狙いがあります。

国営メディアによりますと、中国共産党は11日、党の重要会議「6中全会」で、創立100周年を迎えた党の歴史を総括する「歴史決議」を採択しました。

会議では、習主席の業績について、香港の民主化運動を取り締まるための香港国家安全維持法の制定などを挙げた上で、「中国の国際的な影響力を大幅に強化した」として、歴代の指導者の中でも別格扱いしています。

これまでに「歴史決議」が採択されたのは建国の指導者・毛沢東氏と、改革開放を主導したトウ小平氏の時代の2回のみで、習主席を歴史的指導者と位置づけることで、来年後半に開かれる党大会での3期目続投を確実にする狙いがあります。

*トウ小平氏のトウは「登」に「おおざと」