中国、歴史決議採択へ 権力基盤強化狙いか
中国共産党が来月、党の歴史を総括する「歴史決議」を採択する見通しとなりました。過去に採択された「歴史決議」は時の指導者の権威を高める内容になっており、今回も習近平主席の権力基盤を強化する狙いがありそうです。
国営新華社通信によりますと、中国共産党は来月8日から開かれる会議で、創立100周年を迎えた党の歴史を総括する「歴史決議」を審議することを決めました。
過去に「歴史決議」が採択されたのは建国の指導者・毛沢東氏と改革開放を主導したトウ小平氏の下での2回だけです。今回の決議は習主席が2人と肩を並べる指導者だと印象づける狙いがありそうです。
18日に行われた党の会議では、習主席の就任以降、「中国の国際的な地位が日増しに強固になった」と成果をたたえており、今回の決議も習氏の功績を強調する内容になる見通しです。
※トウ小平氏のトウは「登」に「おおざと」