中国の習近平国家主席は１７日、ロシアなどとの会議でアフガニスタン情勢に絡んで「教師面した説教は受け入れない」と述べ、アメリカなどの干渉は排除すべきだと訴えました。

中国やロシアなどが参加する「上海協力機構」の会議が１７日に開かれ、この中で習主席は、「『教師面』した態度の説教は絶対に受け入れない」と述べ、人権問題などで中国への追及を強めるアメリカを強くけん制しました。

その上で習主席は、アフガニスタンの各勢力がテロ活動を行わないよう求めると述べ、アフガニスタン情勢が中国と国境を接する新疆ウイグル自治区に影響が及ばないよう釘を刺しました。

一方、ロシアのプーチン大統領は、中国やロシアなどがアフガニスタンのタリバン政権と対話を行うことが最適だとして、アメリカの影響力排除に意欲を見せました。

アフガニスタン情勢をめぐっては、中国・ロシアなどが積極姿勢を見せており、影響力の拡大を狙っているものとみられます。