未接種の人に“行動制限”オーストリア
ヨーロッパでの感染の再拡大が深刻化しています。オーストリアでは、ワクチン未接種の人に、厳しい行動制限が課されることになりました。
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95万人以上が感染したオーストリア。(感染者 95万9652人 死者 1万1706人 米ジョンズ・ホプキンス大 15日午後5時時点)
感染が再拡大しているオーストリアでは、15日から、ワクチンを接種していない人に厳しい行動制限が課されることになりました。全土で10日間、原則、通勤や通学、生活必需品の買い物など以外の外出が禁止されます。
さらに、公共交通機関などで警察が職務質問を行います。繰り返し違反した人には、日本円でおよそ19万円の罰金が科される場合もあるといいます。
こうした規制の強化をうけ、急いでワクチンを接種する人もいました。
接種した人
「1回目の接種です。(Q.なぜ今?)店をやってて、今日から必要なんです。ルールが全部変わって」
行動制限は、健康上の理由でワクチンが打てない人や、12歳未満の子どもを除く、およそ200万人が対象となります。
WHO(=世界保健機関)によりますと、11月に入り、ヨーロッパの新規感染者数は1週間でおよそ200万人となり、過去最多になりました。世界の死者数の半数以上を、ヨーロッパが占めているといいます。
WHO テドロス事務局長
「ワクチン接種が進んでいる西ヨーロッパでも急増している。ワクチン以外の予防措置の必要性を示すものだ」