オーストリア政府は１２日、新型コロナウイルスの感染状況の急速な悪化をうけ、ワクチンを接種していない人にロックダウン時と同等の行動制限を課すと発表しました。

オーストリア政府が新たに導入する措置では、ワクチン未接種の人は原則、通勤や生活必需品の買い物、短い散歩以外の外出が禁止されるなど、ロックダウン時と同等の制限が課されます。

この措置は１５日から感染が深刻な２つの州で始まりますが、他の州も合意すれば、全土で実施される可能性もあるということです。

感染が急拡大するオーストリアでは、１２日に発表された新規感染者が１万１７９８人と、過去最多を更新しました。

ワクチン接種率は人口の６割を超えたところで頭打ちとなっていて、オーストリア政府は、未接種の人を対象に強い規制をかけることで接種を促したい考えです。