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聖火リレー最終走者にウイグル族選手 中国外務省「民族団結を表した」

2022年2月7日 22:03
聖火リレー最終走者にウイグル族選手 中国外務省「民族団結を表した」

中国外務省は7日、北京冬季オリンピックの聖火リレーでウイグル族の選手が最終走者を務めたことについて、「民族団結を表した」と説明しました。

4日の開会式では、聖火リレーの最終ランナーをクロスカントリーの中国代表でウイグル族のイラムジャン選手が務めました。

この人選をめぐっては、中国政府による人権弾圧が指摘されるウイグル族を起用することで、批判をかわす狙いがあるのではとの見方も出ていますが、中国外務省の報道官は会見で「聖火ランナーの選抜は本人の希望や年齢、民族などの要素を考慮して行われた」と説明しました。

その上で「中国が、民族が団結した大家族であることを表した」として、各国の批判を意識した人選ではないと強調しました。

一方、国連の人権高等弁務官が新疆ウイグル自治区で人権問題の現地調査を検討していることについて、報道官は、「訪問を歓迎する」と述べる一方で訪問の目的は「交流と協力の促進だ」として、人権状況の調査ではないと強調しました。