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コロナ対策で14年前の“殺人”が急展開に

2021年11月19日 19:33

中国の警察は、ケンカ相手を刃物で刺して死亡させ、14年もの間、逃亡していた男を拘束しました。男をあぶり出したのは、粘り強い捜査ではなく、厳しい新型コロナウイルス対策でした。

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鉄格子の向こうで取り調べを受ける男は、観念したのか、騒ぎ立てることなくおとなしく椅子に座っていました。

男は14年前の2007年12月、中国西部の青海省で一緒に酒を飲んでいた相手とケンカになり、刃物で刺して死亡させたとして指名手配されていました。

14年もの間、逃亡していた男をなぜ、見つけ出すことができたのでしょうか。男をあぶり出したのは、粘り強い捜査ではなく、厳しいコロナ対策でした。

感染の再拡大を受け、青海省の隣にある甘粛省の都市では、市民全員にPCR検査を実施していました。その際、不審な様子を見せた男がいたため、男の身分証の情報を警察に届け出たところ、偽名を使っていることが判明。さらに、14年前の事件で指名手配されていた人物だと発覚し、警察は男を拘束しました。

調べに対し男は容疑を認めているということです。