タイ伝統の祭り 感染対策で“飲酒禁止”
タイのリゾートでは、灯籠に火をともし海に流す伝統の祭りが行われました。しかし、お祭りムードとは裏腹に感染対策で、依然飲酒が禁止されていて、訪れた観光客からは不満の声があがっています。
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200万人以上が感染した東南アジアのタイ。(感染者 207万1009人 死者 2万436人 タイ保健省 22日)
リゾート・パタヤは19日、大勢の人でにぎわっていました。人々は花などでつくられた灯篭に火をともし、海に流します。水の女神に祈りをささげる、伝統の「ロイクラトン」の祭りが行われたのです。
お祭りに参加した子ども
「早くコロナがなくなってほしいと願いました」
お祭りムードの一方で、感染対策のため、飲酒は禁止となっていました。
記者
「会場のあちこちにアルコール禁止の表示が貼られています」
祭りのにぎわいとは裏腹に、バーでは休業が続いています。タイ政府は11月、本格的に外国人観光客の受け入れに踏み切り、一部の地域では店内飲酒も許可しました。しかし、パタヤでは禁止されたままなのです。
外国人観光客
「ここに来る人は食べたり飲んだりしたいので、飲酒を許可した方がいいと思います」
休業中のバーの店員
「お客さんはゼロです。どうしていいか分からない。店を開かせてもらえない。本当に嫌になる」
タイ政府は、一部の地域で12月からナイトクラブやバーの営業再開を認める方針でしたが、来年1月16日以降に延期。飲酒の規制をめぐり、難しいかじ取りが続きます。