北京五輪まで2か月 選手村の“感染対策”
およそ2か月後に迫った北京オリンピック。26日、その選手村が公開されました。厳格な移動制限などを行い、新型コロナウイルスの拡大を抑え込んでいる中国。オリンピックでの感染対策も見え始めました。
◇
9万人以上が感染した中国。(感染者数 9万8583人 死者数 4636人 中国・衛生当局 26日)
北京オリンピックの開幕まで残り2か月あまり。26日、外国メディアに選手村が公開されました。そこには様々なコロナ対策が施されていました。選手たちは、選手村と競技場を専用の車両で行き来することになります。
記者(中国・北京、26日)
「こちら、人と人の接触を避けるための案内ロボットが設置されているんです」
記者「トイレへ連れて行ってください」
ロボット「こちらのトイレにご案内します」
ロボットは、英語などに対応しているということです。
室内には、ボタン一つで角度を調節できるベッドや、バリアフリーのトイレ。中国側は選手の生活サポートをアピールしています。
ほぼ隔離状態になる選手たちのために、選手村には様々なショップもオープンする予定です。
記者
「コンビニでは、選手たちと店員が接触しないようにガラス越しでやりとりするようになっています」
銀行の支店や美容室、コインランドリーなど、23の店舗などがオープンする予定です。
また、北京に隣接する河北省では25日、オリンピックに向けたテスト大会が行われました。
記者
「スキークロスのテスト大会の会場です。いわゆるバブル方式が取られていまして、防護服姿の大会関係者の姿も目立ちます」
大会には18か国から169人の選手が参加し、外部との接触を避ける、いわゆる「バブル方式」が取られていました。無観客だった東京オリンピックと違い、中国国内に在住する観客を入れる方針で、すでに新しい観客席も整備されています。
記者
「看板を見てみますと、『マスクをしてください』、『食事しないでください』の横に『ノーチアリング(応援しないでください)』と。感染対策として、声を出す応援を禁じる措置が貼られています」
オリンピックに向け、着々と準備を進める中国。
北京市民
「世界各国の人が全員積極的にオリンピックに参加してほしい」