会食増える季節…“提灯”で感染対策
間もなく12月、忘年会など会食をする時期が近づいてきました。会食では、独自の感染対策をしたり、オフィスや自宅で楽しむ「お弁当忘年会」など、さまざまな工夫がありました。
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都心にある日本旅館「星のや東京」。忘年会など会食をする機会が増えるこの時期、館内のレストランで始まっていたのは、テーブルに設置されたある“仕掛け”です。
星のや東京・赤羽亮祐総支配人
「オリジナルで作成しました、提灯型のパーティションがしつらえられています」
ウィズコロナ時代、飛沫に配慮しながら食事ができる提灯型のパーティションです。
実際に座ってみると、前方が180度以上、頭から胸まで覆われた状態になります。
マスクなしで、食事と会話を楽しんでほしいという思いで導入したといいます。
代表者が宿泊すれば、家族や友人などを招待することもできます。
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間もなく迫る忘年会シーズンに街の人は「まだちょっと不安があるので、やらない方向」「少人数で集まろうかなって話は、4~5人くらいで」など参加しないという人や、少人数にとどめるという意見がありました。
そんな中、“ニューノーマルな忘年会”の提案もされています。
日本フードデリバリー 広報・鈴木彩花さん
「感染症対策ができる状況下で、よりお食事を楽しんでいただく1つの手段として、お弁当を提案している」
オフィスや自宅で楽しむ「お弁当」での忘年会です。
ローストビーフやスモークサーモンなどを使った「手まり寿司弁当」は、人気の日本料理店「賛否両論」が手掛けました。
売れ筋は、1500円から2000円台のちょっと贅沢な価格帯です。
それでも――
日本フードデリバリー 広報・鈴木彩花さん
「昨年の同時期に比べて、約1.3倍の注文をいただいている」
一方、「うちわ」のような“柄”が付いた、会食時に使える便利アイテムも登場しています。
カワキタ・河北一朗社長
「手に持って食事ができて、飛まつ感染を少しでも軽減するというもの」
柄の先にあるシールド部分に不織布マスクをセットし、食事中、会話をする時だけ口元を隠すアイテムです。
“マスク会食”を少しでも楽にしたいという思いで開発されました。
カワキタ・河北一朗社長
「色々なシチュエーションで使っていただけるのでは」
とはいえ、会食は気を緩めずに行ってほしいということです。