緑で覆われた“架け橋”ブラジルの高速道路
ブラジルの高速道路上に、一面が緑で覆われたちょっと変わった橋が架けられました。あるものを守るための橋として注目されています。
ブラジル・リオデジャネイロの高速道路に架けられた巨大な橋は、緑に覆われているようですが、実際の橋の上はたくさんの草や木が植えられ、まるで草原のようです。実は、人が歩くためのものではないのです。
絶滅危惧種のサル「ゴールデンライオンタマリン」が、このあたり一帯の森に生息していますが、ここ数年、わずか2500匹ほどにまで減っています。その大事な森が、高速道路によって分断されているのを問題視した保護団体が、サルたちが道路をわたり広い森を自由に行き来できるようこの橋を建てたのです。
さっそく森の動物たちが、橋をわたる姿が確認されましたが、肝心のサルたちは、まだです。植えられた木が成長して森のようになれば、サルも利用してくれるだろうと関係者は話しているということです。