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トランプ大統領「弾劾されるべき」 “強制送還差し止め仮処分”出した連邦地裁判事に

2025年3月19日 13:03
トランプ大統領「弾劾されるべき」 “強制送還差し止め仮処分”出した連邦地裁判事に

アメリカのトランプ大統領は18日、敵性外国人法を使った不法移民の強制送還を差し止める仮処分を出した連邦地裁の判事について、「弾劾されるべきだ」と主張しました。

トランプ政権は今月16日、戦時下に大統領の権限で敵対国の市民を拘束し、送還することを認める「敵性外国人法」を活用し、ベネズエラの犯罪組織のメンバーをエルサルバドルに国外追放したと発表しました。

これに対しワシントンの連邦地裁は、この法律は適用できないとして強制送還を差し止める仮処分を出しましたが、トランプ政権による強制送還は実施されました。

この問題をめぐりトランプ大統領は18日、FOXニュースの番組の中で、「私の理解では、判事は(エルサルバドルに)すでに向かっている時に、彼らを戻せとか行かせるなとか命令を出した。これは国家として容認できるものではない」と述べ、強制送還のための航空機は連邦地裁の命令が出る前に出発したとの認識を示しました。

また、放送に先だちトランプ氏は18日、差し止めを命じた判事は「弾劾されるべきだ」と自身のSNSに投稿。これに対し、ロバーツ最高裁判官が「弾劾が司法の決定に対する意見の相違への適切な対応でないことは、2世紀以上にわたり確立されてきたことだ」とトランプ氏を批判するなど、ホワイトハウスと司法が真っ向から対立しています。

最終更新日:2025年3月19日 13:03