米中首脳電話会談 習主席「火遊びをすれば自ら身を滅ぼすことに」強く警告
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が28日、電話で会談しました。習主席は、台湾問題をめぐり、「火遊びをすれば、自ら身を滅ぼすことになる」と述べ、干渉しないよう強く警告しました。
ホワイトハウスによりますと、電話会談は、およそ2時間20分行われ、ウクライナ情勢や、気候変動問題などでの米中二国間の協力、台湾問題について意見を交わしました。
バイデン大統領は中国本土と台湾は不可分だとする『1つの中国』政策に「変更はない」としたうえで、「現状の変更や、台湾海峡の平和と安定を損なう一方的な行動には強く反対する」とも述べ、軍事的圧力を強める中国をけん制しました。
一方、中国外務省によりますと、習主席は「外部勢力の干渉に断固反対する」「台湾独立のいかなる余地も与えない」と強調したうえで、アメリカのペロシ下院議長が台湾訪問を計画していることなどを念頭に、「火遊びをすれば、自ら身を滅ぼすことになる」と強く警告しました。
ペロシ下院議長について、複数のアメリカメディアが29日にワシントンを出発し、アジア訪問を始めると伝えています。NBCテレビは、訪問先のリストに台湾が「暫定的に」入っていて、日本や韓国なども訪れるとしています。