ロシアとウクライナ 日本時間きょう夕方、停戦協議へ
ウクライナ各地でロシア軍の激しい攻撃が続く中、日本時間29日夕方、両国の代表団による停戦協議が行われる予定です。
首都・キーウ近郊のイルピンは、首都制圧を目指すロシア軍の激しい攻撃にさらされていましたが、ウクライナ軍が攻勢に転じ、ゼレンスキー大統領はイルピンを奪還したと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領「占領者はイルピンやキーウから押し戻されている。しかし、この地域が安全とはまだ言えない。戦闘は続いている」
また、AP通信は28日、東部のスムイ近郊の町をウクライナ軍が奪還したとみられると報じました。
各地で激しい攻防が続く中、南東部・マリウポリの市当局はこれまでに5000人が死亡、建物の90%が損壊したと明らかにしました。
一方、ゼレンスキー大統領はロシア産の石油禁輸などの制裁措置について、まだ導入していないヨーロッパの国を念頭に「ロシア軍の行いは石油禁輸に値しないのか」と指摘。ロシアが化学兵器を使用すれば制裁を科す兆候がみられるが、その前に制裁を強化すべきだと訴えました。
こうした中、中東・トルコで日本時間29日夕方からロシアとウクライナの代表団による停戦協議が行われる予定です。両国の代表団による対面での協議は今月7日以来です。
東部地域の独立承認などをめぐる主張の隔たりは依然大きく、進展がみられるかは不透明です。