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侵攻から1か月 ウクライナ軍が反転攻勢のケースも

2022年3月24日 11:49
侵攻から1か月 ウクライナ軍が反転攻勢のケースも

ロシアがウクライナに軍事侵攻してから24日で1か月です。ロシアによる攻撃が続く一方で、首都キーウの周辺では、激しく抵抗してきたウクライナ軍が反転攻勢に出るケースも出ています。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「ロシアの侵攻からちょうど1か月がたつ3月24日から、戦争に反対するために立ち上がるようお願いするのです。今日から、そしてこれからも」

ゼレンスキー大統領は新たに公開した動画でこのように述べ、世界に対しウクライナを支持するよう呼びかけました。

戦況の最新情報ですが、アメリカ国防総省の高官は23日、ウクライナ軍が首都キーウの東から攻め込むロシア軍を、大きく押し戻したとの分析を明らかにしました。ロシア軍は中心部までおよそ20~30キロの地点にいたものの反撃を受け、キーウまで55キロの地点に後退したということです。

また、キーウのクリチコ市長は23日、キーウ近郊・イルピンの大部分を奪還したと発表しました。イルピンはキーウの北西20キロほどに位置し、首都陥落を目指すロシア軍との間で激しい市街戦が続いています。

また、東部マリウポリでは、ロシア軍が引き続き激しい爆撃を続けていて、人道的な危機がさらに高まっています。

バイデン大統領が「現実の脅威だ」と警告している化学兵器の使用については、「現時点で兆候はない」としています。ただ、戦闘の長期化で民間への被害は拡大し続けていて、国連は23日、ウクライナで民間人977人が死亡したと発表しました。


※NNNはウクライナの地名の発音を一部変更し、首都「キエフ」は「キーウ」にあらためます。これまではロシア語読みの「キエフ」を用いてきましたが、侵攻を受けているウクライナの地名は現地のウクライナ語に近づけることにしました。