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バイデン大統領、日韓関係改善に関与の姿勢「東京に行き議論する」

2022年5月21日 22:36
バイデン大統領、日韓関係改善に関与の姿勢「東京に行き議論する」

韓国を訪れているアメリカのバイデン大統領が21日、尹錫悦大統領と初めての首脳会談を行い、アメリカが核を含む戦力で韓国への防衛に関与する方針を確認しました。

バイデン大統領と尹大統領の初めての首脳会談は午後1時半ごろ始まりました。およそ2時間の会談後、両首脳は共同記者会見を行い、北朝鮮に対する抑止力を強化することを強調しました。

バイデン大統領「抑止態勢を強化し、朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むことにより、北朝鮮の脅威に対処する」

尹錫悦大統領「安保は決して妥協できないという共同認識の下で、強力な対北朝鮮抑止力が何より重要だということに共感した」

共同声明によりますと、バイデン大統領は、アメリカが核を含む戦力で韓国への防衛に関与する「拡大抑止」の方針を表明。控えていた合同軍事演習も、規模の拡大に向けた協議を始めることを確認しました。

一方で、北朝鮮での新型コロナウイルスの感染状況が深刻だとして、韓国と協力して支援を提供する用意があると表明しています。

また、中国に対抗するため、バイデン大統領がこの後に発足させる新たな経済連携の枠組み「IPEF」について、韓国も協力する方針を確認しました。中国と韓国の間にくさびを打ち込んだ形です。

会談では、日米韓3か国の協力の重要性も確認されました。バイデン大統領は日韓関係についても、「これから東京に行き議論するつもりだ」と述べ、関係改善に関与する姿勢を示しました。

バイデン大統領は22日、尹大統領と共に、烏山空軍基地などを訪れたあと、午後、日本に向かう予定です。