北朝鮮は12日夕方、日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射しました。韓国の尹錫悦新政権は「挑発行為」として強く糾弾するとしています。

韓国軍によりますと北朝鮮は午後6時半ごろ平壌の順安一帯から日本海上に短距離弾道ミサイル3発を発射しました。飛距離はおよそ360キロ、高度は90キロ程度と分析しています。

韓国の尹錫悦新政権の発足3日目でのミサイル発射となり、政府は緊急の会議で、「国際平和と安全を重大に脅かす挑発行為」だとして強く糾弾するとしています。文在寅前政権よりも批判のトーンを強めました。

また、会議では北朝鮮が12日に新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されたと公表したことに触れ、「住民の命と安全を冷遇してミサイル挑発を続けている」と指摘しました。

北朝鮮としては新型コロナ対策を「最大非常防疫体系」に移行した中でも、核・ミサイル開発は変わらず進めていく姿勢を示したかたちです。