ロシア料理店が被害…SNSに“殺人者”と中傷受ける アメリカ
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから9日目。停戦への道筋もみえない中、ロシアの首都モスクワにある家具販売店「IKEA」の店内には、多くの人が詰めかけていました。大量に家具などを購入する人の姿もあり、しばらくすると、商品がほとんどなくなってしまいました。
店員
「品切れのため、IKEAは本日閉店します。ですから列を作らないでください」
そして、品切れのため閉店になりました。経済制裁の影響で物価が上がることを懸念し、生活必需品などを急いで購入する動きとみられます。
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影響はアメリカでも出ています。
記者
「ロサンゼルスにあるロシア料理店でも、大きな影響が出ています」
オーナーでコックのティグランさんはアルメニア出身で、アメリカのロシア料理店で長年、コックとして働いた後、3年前に自分の店を持ちました。
4日前、店のSNSに見知らぬ人から「殺人者のようだ」「店をたたんで国に帰れ」といったメッセージが届いたといいます。
――あなたが殺人者のようだと?
ティグランさん
「彼らはそう言うんだ。一日に1、2回はひどい言葉をいう電話がかかってきている。私はロシア人ではなく、アルメニア人だというのに」
この1週間で売り上げも半分ほどになり、経営にも影響が出ているといいます。
ティグランさんは「紛争が早く終わり、全ての国と人が平和に暮らせることを望んでいます」と話しています。