先月行われた「世界最大の直接選挙」とも言われるインドネシア大統領選挙の結果が公表され、国防相のプラボウォ氏が次期大統領に当選しました。

インドネシアの選挙管理委員会は20日、先月の大統領選の集計結果を確定し、プラボウォ国防相が当選したと発表しました。

中国との結びつきを強めたジョコ大統領路線の継承を掲げたプラボウォ氏は、2位の前ジャカルタ州知事・アニス氏の2倍以上の票を獲得し、38の州のうち36州で勝利しました。

一方、敗れたアニス氏らは、選挙の集計に不正があったなどと憲法裁判所に提訴する構えを見せています。また、プラボウォ氏は過去に民主活動家の誘拐など人権侵害に関わった疑いが指摘されていて、権威主義を懸念する声もあります。

世界4位の人口を抱え急速な経済成長が予測されるインドネシアの新しい大統領プラボウォ氏は10月に就任予定です。