「世界最大の直接選挙」14日にインドネシア大統領選
2億人を超える有権者が一斉に投票する「世界最大の直接選挙」インドネシアの大統領選挙が14日、行われます。中国との関係を重視した現職・ジョコ大統領の後継者が優勢で、選挙結果は地域情勢にも影響を及ぼしそうです。
人口増加が急速に進む一方で、上水道の整備が追い付いていないインドネシア。
2期10年に及ぶジョコ大統領の下で、グローバルサウスの旗頭として急成長した一方、足元ではひずみが広がっています。
経済発展やインフラ整備を急ぐジョコ政権は、中国に接近。一方で、中国が海洋進出を強める南シナ海では、権益をめぐる対立も起きていて、市民の間には中国への警戒感もくすぶっています。
14日に行われる大統領選挙にはジョコ大統領が支持する国防相のプラボウォ氏、そして前ジャカルタ州知事のアニス氏、そして前中部ジャワ州知事のガンジャル氏の3人が立候補していて、ジョコ路線の継承を訴えるプラボウォ氏がリードしています。
米中の対立が続く中、地域大国・インドネシアがどこに向かうのか、選挙結果を各国も注視しています。