親ロシア派幹部 撤退理由語る「相手は8倍の勢力」
ウクライナ軍による北東部・ハルキウ州での反転攻勢について地元の親ロシア派幹部は12日、「相手は8倍の勢力だった」と撤退の理由を語りました。
ハルキウ州親ロシア派幹部「(ウクライナ側は)ロシア軍をおよそ8倍上回る勢力だった。ロシアは兵士を守るために撤退し再編成を決定したと思う」
ハルキウ州では、ロシア軍が要衝イジューム周辺からの事実上の撤退を表明し、ウクライナ側もイジュームなどの奪還を発表しています。
これについて、プーチン大統領に忠誠を誓うチェチェン共和国のカディロフ首長は11日、作戦に「間違いがあった」とロシア軍を批判しました。
また南部についてもウクライナ軍の報道官が12日、「過去2週間でおよそ500平方キロメートルを奪還した」と南部ヘルソン州の5つの集落の名前を挙げて発表するなどウクライナ側の反転攻勢の動きが続いています。
一方、安全性が懸念される南東部のザポリージャ原子力発電所に関し、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は12日、砲撃で原子力事故が起きないよう、周辺を「安全保護区域」に設定する案について、ロシア、ウクライナ双方と協議を始めたことを明らかにしました。