スペインにある灰色に染まった村。壁や屋根は崩れ、人が住める状況ではありません。しかし、村の中には多くの観光客の姿が見られます。

実は、この村が今注目されているのです。

人々が歩くのは、ダムの底。1992年当時、この場所にあった「アセレド村」は、ダムが造られる際に、水の底へと沈みました。

ダムが造られて、これまで約30年間、村が姿を現すことはなかったといいます。しかし、この冬はスペインで記録的な干ばつが発生し、ダムの水位が下がって村が姿を現したということです。

観光客
「こうしてみると感動的ですね。こんな光景を目にすることは、めったにありません。私たちは写真を撮り、この光景を目に焼き付けておこうと思いました」

スペインでは去年10月から12月の降水量が3分の1程度だったため、各地で干ばつが起きているということです。