NYで中国「秘密警察署」運営か 男2人を逮捕
アメリカ・ニューヨークで中国の「秘密警察署」を運営したとして、男2人が逮捕されました。
アメリカ司法当局は17日、ニューヨークのチャイナタウンで、中国公安部の代理として「秘密警察署」を運営した疑いで、ニューヨーク在住の中国系とみられる男2人を逮捕したと発表しました。
ニューヨーク州連邦検事「中国の公安部は、ニューヨークのど真ん中に警察署を開設・運営するなど、アメリカの主権を繰り返し明白に侵害している」
逮捕された男2人は、中国の体制に批判的な人を監視したり嫌がらせをしたりする目的でアメリカ当局の許可なく中国政府の代理人として活動することを共謀し、中国の公安部との通信履歴を削除して捜査を妨害した疑いが持たれています。
また、司法当局は、アメリカで中国の民主化を求める人たちに対し、ネット上で嫌がらせをしたなどとして、中国公安部の職員ら44人を訴追したことを明らかにしました。
こうした「秘密警察署」は、アメリカ以外にも存在しているとみられていて、スペインの人権団体「セーフガードディフェンダーズ」が公開した報告書によると、日本も含む少なくとも53か国、102か所にのぼるということです。
この報告書では「秘密警察署」について、国外にいる中国の反体制派を中国に帰国させるよう圧力をかけて説得する役割を担っているとしています。