同性カップルのキスシーン理由に…「バズ・ライトイヤー」相次ぐ上映禁止 中国から“削除依頼”も「応じるつもりない」
アメリカ映画「バズ・ライトイヤー」は、同性カップルのキスシーンがあるという理由で、中東など14か国で上映禁止になっています。製作者側によると、中国から該当のシーンについて削除の依頼があったものの、「応じるつもりはない」としています。
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UAE(=アラブ首長国連邦)の当局は13日、Twitterに「アニメ映画『バズ・ライトイヤー』は、国内のメディアコンテンツ基準に違反している」と投稿しました。16日、UAEで公開が予定されていたアメリカのディズニーとピクサーの映画「バズ・ライトイヤー」の上映を禁止したと発表したのです。
ロイター通信によると、その理由は、映画の中で同性カップルが短いキスをするシーンがあったためだといいます。
13日、ロンドンで開催された映画のプレミア試写会に参加していた、バズ・ライトイヤーの声優をつとめたクリス・エバンスさんは「社会にあるべき包容力がないことに、もどかしい思いがします」と述べました。
映画のプロデューサー、ギャリン・サスマンさんは「映画に不適切なものはなく、愛をもって生きることを描いた映画です」と話していました。
同様の理由で、15日時点で、中東とアジアのあわせて14か国で上映禁止になっています。製作者側によると、中国から該当のシーンについて削除の依頼があったものの、「応じるつもりはない」とし、「中国でも上映はされないだろう」と話しています。