「ヒジャブ」女性死亡 米がイラン治安当局高官ら7人に制裁
イランで髪を隠すのための「ヒジャブ」のつけ方が不適切だとして警察の取り締まりを受けた女性が拘束中に死亡した問題で、アメリカは22日、イランの治安当局の高官ら7人に制裁を科したと発表しました。
イランでは女性が公の場で「ヒジャブ」と呼ばれる布などで髪を隠すことが義務づけられていて、違反は取り締まりの対象となっています。
イランでは今月16日、取り締まりを受けた女性が拘束中に死亡し、これに抗議するデモが各地で連日、行われています。
一部はパトカーに火をつけるなど暴徒化し、治安当局と衝突するなどしてこれまでに17人が死亡しています。
こうした中、アメリカ財務省は22日、イランで女性の服装を取り締まる治安当局の高官ら7人について、資産凍結などの制裁を科したと明らかにしました。
また、アメリカのブリンケン国務長官は声明で、「イラン政府は女性に対する組織的な迫害をやめ、平和的なデモを許可する必要がある」と強調しています。