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イスラエル取りやめの代表団訪米、再調整をホワイトハウスが表明

2024年3月28日 6:30
イスラエル取りやめの代表団訪米、再調整をホワイトハウスが表明

アメリカ・ホワイトハウスは27日、イスラエルが一度取りやめた政府代表団の訪米について、再び調整を行っていることを明らかにしました。

イスラエルは今週、政府代表団をワシントンに派遣し、パレスチナ自治区ガザ地区ラファへの地上侵攻に代わる案について、協議する予定でした。しかし、国連安保理で採択された即時停戦を求める決議で、アメリカが拒否権を行使しなかったことに反発し、派遣を取りやめていました。

こうした中、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は27日、「イスラエル首相府が会談のスケジュールの再設定に同意した」と明らかにしました。日程については調整中だとしています。

一方、イスラエルはガザ地区の最南部ラファへの地上侵攻を強行する姿勢を崩していません。150万人近くが身を寄せるラファへの侵攻が行われれば、民間人に大きな犠牲が出るとして、アメリカも代わりの案を検討するようイスラエル側に求めています。

国境なき医師団のガザ地区代表は「ラファが攻撃されたら、患者をどこに収容すればいいのか、わからない。患者の行き場が、どこにもない」と述べ、ラファへの地上侵攻は壊滅的なものになるとして、攻撃を回避するよう訴えました。