グテーレス国連事務総長、ラファ検問所を訪問 戦闘の即時停止を呼びかけ「道徳的に暴挙だ」
国連のグテーレス事務総長は23日、パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所を訪れ、支援物資を運ぶトラックが列をなしている状況について「道徳的に暴挙だ」と述べ、あらためて戦闘の即時停止を呼びかけました。
地元メディアによりますと、グテーレス氏は支援物資を載せたトラックが列をなす状況を見て、「ゲートの片側には行く手を阻まれた支援のトラックの長い列があり、もう片方の側には飢餓の長い影がある。これは道徳的に暴挙だ」と述べ、ガザ地区南部ラファへの地上侵攻回避と、戦闘の即時停止、人質の解放を訴えました。
これに対し、イスラエルのカッツ外相はSNSで猛反発し、「国連は反ユダヤ、反イスラエル的な組織になり、テロを助長している」と非難しました。
ガザ地区では戦闘が続いていて、ガザ地区の保健当局は、これまでの死者が3万2000人を超えたと発表しています。
イスラエルは戦闘休止に向けた交渉にあたる代表団を再びカタールに派遣するとしていますが、進展が得られるかは不透明です。