米バイデン大統領、ネタニヤフ首相と電話会談 ガザ地区への人道支援危機で懸念伝える
イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ地区にある最大規模の病院に攻撃を行ったことを明らかにしました。
イスラエル軍は18日、ガザ地区北部にあるシファ病院に対し、攻撃を実施したと発表しました。イスラエル側は病院がイスラム組織ハマスによって現在も使用されていると主張し、「精密作戦」を行ったとしています。
ロイター通信によりますと、イスラエル側は戦闘で武装した20人を殺害し、数十人を拘束したと主張しています。一方、地元保健当局は、病院内で火災が発生したほか、複数のケガ人が出ていると明らかにしたということです。
こうした中、アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談しました。ネタニヤフ首相が作戦計画を承認したガザ地区南部・ラファへの地上侵攻について、バイデン氏はラファには100万人以上の避難民がいることや、ガザ地区への人道支援が危機にさらされることなどを挙げ、懸念を伝えました。
また、会談では今後の対応について協議するため、イスラエルの軍や情報機関、人道支援を担当する政府高官が近く、ワシントンを訪問することで合意しました。
一方、サリバン大統領補佐官は会見で「ラファへの大規模な軍事作戦は間違いだ。人道危機を最悪の状態にし、イスラエルをさらに国際的に孤立させるだろう」と強調しました。