国連安保理、米提案“ガザ地区での即時停戦”求める決議案 中露が拒否権行使し否決
パレスチナ自治区ガザ地区の情勢をめぐり、国連の安全保障理事会は22日、アメリカが提案した即時停戦を求める決議案の決議を行いましたが、中国とロシアが拒否権を行使し、否決されました。
国連安保理は22日、アメリカが提案した、ガザ地区での即時停戦とイスラム組織ハマスに人質の解放を求める決議案の採決を行いました。
日本を含む11か国が賛成しましたが、常任理事国の中国とロシアが拒否権を行使し、決議案は否決されました。中国の国連大使は「決議案では停戦に前提条件が設けられていて、これでは殺りくを止められない」と主張しました。
アメリカは、これまで、イスラエルを擁護する形で停戦を求める決議案に反対してきましたが、国内外での批判の高まりを受け、今回、初めて「即時停戦」を盛り込んだ決議案を提出しました。
アメリカの国連大使は「ロシアと中国が反対したのは、アメリカが失敗するのを見たかっただけだ」などと非難しました。