ウクライナから45万人受け入れ モルドバで日本NGOが避難民支援
ロシアによるウクライナへの攻撃が続く中、隣国のモルドバでは、日本のNGOが避難した人たちの支援を行っています。
これまでにおよそ45万人のウクライナ人を受け入れたモルドバ。避難所の一つで医療支援などを行っているのは、日本の国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」です。患者は1日におよそ20人。避難生活の長期化で体調不良を訴える人も多くいます。
診察を受けた女性「喉に違和感があります。咳やかゆみです。それが1か月以上も続いています」
ピースウィンズ・ジャパン看護師 北川光希さん「例えば血圧が高いと言って来た患者でも、話を聞いていくとストレスを抱えていて、それが理由で血圧がすごく上がっていて、途中で泣き出してしまったりとか」
モルドバ人の家庭に避難した人も、祖国に帰りたい気持ちとリスクとの間で葛藤があります。
オデーサから避難した女性(84)「家に帰りたい。私はすでに一つの戦争を生き抜きました。またそれを経験しなければいけないのです」
オデーサから避難した女性の娘(56)「家や空港が爆撃されたと聞くと、母はしばらく何も言いません。 でも、また『家に帰りたい』と言い始めるのです」
一方で、モルドバ自体も経済規模が小さいため支援には限界があります。
自治体担当者「主に必要なのは食料と衛生品、そして服です」
避難する人を受け入れる国もまた、継続的な支援ができるよう模索を続けています。