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ガザ地区への攻撃続く…機能停止の病院“新生児の命の危機”と訴え

2023年11月15日 6:12

イスラエル軍によるガザ地区での軍事作戦が続く中、機能停止したとする病院側は、新生児の命が危機にひんしていると訴えています。

ハマス壊滅を目指すイスラエル軍は、ガザ地区の病院の地下に拠点があるとして、病院周辺でも軍事作戦を続けています。ハマス側は地区内にある35の病院のうち、25の病院が使用不能になったとしています。

ガザ地区最大のシファ病院では、新生児が保育器から出され、一般患者用のベッドに寝かされています。体重が800グラムに満たない未熟児もいて、感染症に対応できない非常に危険な状況が続いているということです。

イスラエル側は、新生児を避難させるための保育器を搬入するとしていて、車に運び入れる写真をSNSで公開しました。病院が守られないことへの国際的な批判が高まる中、人道的配慮をアピールする狙いがあるとみられます。

また、病院には100体以上の遺体があるとされる中、遺体の腐敗が進み、衛生状況の悪化も懸念されています。ただ、戦闘により移動ができないため、病院の敷地内に遺体を埋葬しているとしています。