ガザ地区最大の病院「機能停止」 新生児6人含む15人死亡
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの交戦が続くパレスチナ自治区ガザ地区では、地区最大の病院が燃料切れで機能を停止するなど、人道危機への懸念が一段と強まっています。
パレスチナ保健当局は13日、ガザ地区最大のシファ病院で燃料不足による停電などが原因で、新生児6人を含む15人が死亡したと伝えています。この病院は避難民も受け入れていますが、11日から機能停止に陥っています。
イスラエル軍は13日、SNSでガザ地区の住民に南部への避難経路を示し、午前10時から午後2時まで南部のラファ市内で4時間、戦闘を休止すると通告していますが、実際には攻撃が行われていて、犠牲は増え続けています。
WHOやユニセフなど国連の3つの機関は12日、イスラエル軍に医療機関への攻撃をやめさせるための緊急行動を呼びかける共同声明を発表しました。
こうしたなか、ハマスは13日、人質解放交渉を仲介しているカタールに対し、5日間の停戦と引き換えにガザで拘束されている女性や子どもたち最大70人を解放する用意があると述べました。その上でハマスの報道官は、イスラエルが取引を先延ばしにしている、と非難しています。